メガネのレンズのことはあまりわからなくて、メガネ屋さんの言われるままの様なことはないでしょうか。
ここでは、簡単に光学レンズについて説明します。
1、素材による種類
レンズの素材は
・光学プラスチックレンズ
・光学ガラスレンズ
の2つに分類されます。
プラスチックレンズの大きな特徴
・軽い・・・・・・ガラスの約2分の1の重さ
・割れにくい・・・ガラスと比べ割れにくい
・染色できる・・・いろんなカラーに染色できます。
ガラスレンズは最も古くから使われてきた素材の一つ。1942年にプラスチックレンズが開発されるまでは、主流であった。
2、屈折率による種類
メガネのレンズは光の屈折や反射などを応用したものです。
屈折率とは、光の空気中(真空中)の屈折率を1.0とし、その数値が高いほど屈折の度合いが大きくなります。
簡単に言うと素材の中に違うのもを混ぜ込んで、光がより屈折するようにしています、屈折率が大きいほど、レンズの厚みが薄くなる、薄型レンズになるという事です。
屈折率による種類は、いろいろ開発されていますが
1.50 1.55 1.60 1.67 1.70 1.74
のように種類があり、1.74が一番薄いレンズになります。
屈折率が上がるほど、価格も上がる仕組みです。
3、設計による種類
球面設計、非球面設計の2つに分かれます。
〇球面設計とは、レンズの表面裏面とも球面を使用しています。
・球面レンズ
〇非球面設計とは、浅いカーブのレンズを使用することで薄くて軽いレンズにできます。
・片面非球面レンズ・・・凸型非球面レンズ、凹型非球面レンズ
・両面非球面レンズ
両面非球面レンズは、設計上もっとも高度な収差補正が可能なレンズです。
簡単に言うと軽くて薄くできる
4、用途による種類
・単焦点レンズ
・多焦点レンズ(二重・三重焦点レンズ)
・累進屈折力レンズ
・機能レンズ に分けれます。
単焦点レンズとは、一般的に度付きレンズと言われているものです。
ひとつの矯正または補正機能を持つレンズのことです。
近視・遠視・老眼などのいずれかを補正します。
多焦点レンズとは、複数の焦点を持つレンズで遠くと近くを1枚のレンズで見れるものです。窓付きレンズともいわれます。その両方はくっりき分かれている物になります。
累進屈折力レンズとは、一般的に遠近両用と言われるレンズになります。
遠くを見る焦点から近くを見る焦点の間で度数が変化していくレンズです。
・遠近両用「遠・中・近タイプ」
・室内用「中近タイプ」
・デスクワーク用「近近タイプ」 に分かれます。
機能レンズとは、偏向レンズや調光レンズを差します。
・偏向レンズは、光の交通整理を行い、その結果光のギラツキを抑えます。
釣り用のサングラスに多く使われています。
・調光レンズとは、紫外線や熱を受けると発色するレンズです。
室内にいるとクリアで、外に出るとレンズの色が変わります。
5.表面処理による種類
・反射防止コート・・・レンズにあたった光を反射させないコート(チラつき防止)
・ハードコート・・・プラスチックレンズに傷がつきにくくするコート
・水やけ防止コート・・・レンズに水が付着しそのまま乾燥したとき、水やけを防ぐコート
・ミラーコート・・・金属膜をつけファッション性を目的に
・曇り防止コート・・・レンズ表面を曇りにくくするコート
・汚れ防止コート・・・汚れを拭き取りやすくする効果
・キズ防止コート・・・ハードコート、反射防止コート、撥水コートに改良を加え。耐キズ性能を向上させてコート
・キズ防止&帯電防止コート・・・キズ防止コートの1.5倍の強度と、チリやホコリがつきにくくなる帯電防止機能が付加したコート
6.付加価値機能
・ブルーライトカット・・・目に有害とされている紫外線をカットするとともに、ブルーノイズと言われる可視光線の短波長も軽減する機能
光学レンズは、1~5までの種類の組み合わせがあり、追加でブルーカット機能という事になります。結論から言うと、数えきれない種類のレンズが開発され販売されているという事になります。
捕捉:光とは
人間が見える光は、可視光線の380nm~780nmの間です。
UVカットとは、紫外線380nmまでの光をカットします。
UV400とは、400nmまでの光をカットするという意味になります。
紫外線には、UV-A(315~380nm)、UV-B(280~315nm)、UV-C(100~280nm)があり、UV-Cはほとんどオゾン層で吸収されます。
白内障は、UV-Aが水晶体に吸収され、その原因になるともいわれています。
角膜炎は、UV-Bが角膜で吸収され、その原因になると言われています。
※レンズの品質期限は 2年 です。
あまり知られていないのですが、レンズメーカー各社が決めています。